知育玩具を購入しようか迷っている…という方はいませんか。
- 知育玩具は意味ないの?
- 子どもの発達に本当に役に立つの?
このように悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は保育士として働いているママでもある著者が知育玩具は必要なのか、そして本当に意味がないのか?ということを解説したいと思います。
知育玩具は必要なの?

知育玩具は必要なの?意味がないの?と悩んでいませんか。
結論から言うと、早いうちから知育玩具で遊び、脳の発達を促すことはとても大切です。
近年の研究では、知育玩具が脳の発達に多くの効果があることが明らかになっています。
例えば、ある研究では知育玩具で遊んだ子どもの脳の海馬(記憶や学習に関係する部分)が、遊んでいなかった子どもと比べて大きく発達していることが示されたり、別の研究では知育玩具で遊んだ子どもの脳の灰白質(神経細胞の集まり)の量が増えていることが明らかになりました。
これらの研究結果から、知育玩具で遊ぶことで子どもの記憶力や学習能力、理解力などが向上することが期待できるでしょう。
海馬の体積が変わる!
2018年に米国の研究チームが行った研究では、1~3歳の子どもを対象に、知育玩具で遊ぶグループと、遊ばないグループに分け、1年間追跡調査したそうです。
知育玩具で遊ぶグループには、色や形、数、文字などを学ぶことができる玩具や、パズルや迷路などの玩具が提供されました。
その結果、知育玩具で遊んだグループの子どもの脳の海馬の体積が、遊ばなかったグループの子どもと比べて大きくなっていることがわかりました。
研究チーム「The Center for Brain and Cognition」
論文「The effects of educational toys on brain development in early childhood」
論文は、2018年11月に「Nature Communications」に掲載されました。
学習能力、理解力、記憶力が変化する
2020年に日本の研究チームが行った研究では、1~3歳の子どもを対象に、知育玩具で遊ぶグループと、遊ばないグループに分け、1年間追跡調査しました。
その結果、知育玩具で遊んだグループの子どもの記憶力や学習能力、理解力が、遊ばなかったグループの子どもと比べて向上していることがわかったそうです。
研究チーム「The Graduate School of Human and Environmental Studies, Kyoto University」
論文「The effects of educational toys on cognitive development in early childhood」
論文は、2020年11月に「Early Childhood Research Quarterly」に掲載されました。
知育玩具で効果的に遊ぶためには?

知育玩具を効果的に遊ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 子どもが自発的に遊べる環境を整える
- 子どもの遊びをサポートする
- 子どもの成長を褒めてあげる
いくら知育玩具だからといって、子どもを部屋のなかにひとりきりで放置するのが良くないです。
なぜなら、おもちゃはあくまで媒体であって、それだけでは足りないからです。
子どもを刺激するために一番大切なのはモノではなく、子どもと遊びながらの相互交渉なのです。
この20年間で知育玩具の人気が高まったのは、これを使えば子どもの成績が伸びるのではないかと親が期待したからということもあります。
なので、子どもと積極的に関わっていくという姿勢こそが大事なのかもしれませんね。
まとめ

知育玩具は、子どもの脳の発達を促す効果が期待できます。
そして、知育玩具を選ぶ際には、子どもの年齢や発達段階、興味や関心に合ったものを選び、子どもと一緒に遊ぶことが大切です。
早いうちから知育玩具を育児に取り入れてみてはいかがでしょうか。